国民民主党代表選挙に伴う候補者討論会が愛媛県松山市内で開催され、届け出順に橋本幹彦候補(衆議院議員)と玉木雄一郎候補(衆議院議員)が出席した。討論会では党のあり方や教育政策、地方が抱える課題などをめぐって議論を交わした。討論会に先立ち街頭演説会も行われ、駆けつけた多くの観衆を前に両候補がそれぞれの政策を訴えた。

 冒頭の政見表明で玉木候補は減税や手取りアップなど党の実績を強調。次期参院選での野党第一党化を視野に、「国民民主党が強く大きくなることでしか政治は変わらない」と述べ、党勢拡大による政策実現を力説した。
対する橋本候補は、「自立する日本、自立するふるさと、余力のある人生」との国家ビジョンを提示。「地域から愛される政党になる」と語り、党組織改革や人材育成の重要性について強く訴えかけた。

  候補者間討論では、橋本候補から党運営における組織的課題について、玉木候補からは子どもの自殺対策や公教育のあり方について質問がなされ、それぞれが目指す方向性について意見を交わした。
 続く会場参加者との質疑応答では、国政から地方の暮らしに関わる多岐にわたるテーマで活発な質疑が行われた。

<外国人材の受け入れ体制について>
 会場からは、国際的な人材獲得競争が激化する中で日本が選ばれる国になっているか、また外国人受け入れのあり方をどう考えるか問われた。
 橋本候補は、地域住民との摩擦を防ぎ意思疎通を図るため、「一定レベルの日本語能力は譲れない要件だ」と強調。その上で、日本を選び来日した外国人への生活支援体制の強化や、「クールジャパン」政策のさらなる推進の必要性を指摘した。
 玉木候補は、国家戦略として必要な人材をポイント制等で選択的に受け入れる仕組みの重要性を強調。受入枠の柔軟化を進めつつ、「自治体任せにせず、国が責任を持ち管理・教育体制を整備すべきだ。安易な穴埋めには反対だ」と主張した。

<不登校支援と多様な学びの確保について>
 元不登校の参加者から、不登校の児童生徒に向けた受け皿や学びの選択肢を拡充してほしいとの要望が寄せられた。
 玉木候補は、「学校に行くことと学ぶことを切り離す視点が重要だ」と強調。デジタル技術や通信制高校などの選択肢を挙げ、地方でも単位認定や将来のキャリア形成に支障が出ないよう柔軟な制度を拡大すべきだとした。
 橋本候補は、全国に約40万人いる不登校児童生徒に向け、「学校に戻すためではなく学びにつなげる政策が必要だ」と指摘。オンライン教育の拡充に加え、学校現場も多様な学びを許容する土壌づくりが必要だと述べた。

 <いじめ問題への対応と加害者対策について>
 学校現場におけるいじめ問題に対し、被害者側に負担を強いる現状を改め、加害者側にどう対応すべきかとの質問が出された。
 橋本候補は、傷害罪等に該当する悪質な事例には「警察も含めて厳正に対応すべきだ」と主張。同時に、子どもが安心して過ごせる居場所の拡充や、教育委員会・学校から独立した外部の相談窓口の設置が必要だと訴えた。
 玉木候補は、「教育委員会に依存する日本のいじめ対策は甘い。被害者ではなく加害者を転校させるべきだ」と主張。行政介入や法的措置(裁判等)を組み合わせ、真面目に学ぶ児童生徒の環境を徹底的に守る姿勢を示した。

 討論会の最後に橋本候補は、「地域のつながりや中間組織を重視し、バランスのいい国づくりをしていきたい」と語った。玉木候補は、「外交・安全保障をしっかり担い、おかしいことには対案を示して党をさらにアップデートしていく」と力強く呼びかけた。

 代表選挙の投票は、郵便投票が9月3日(木)必着、インターネット投票が9月3日(木)23:59〆切となる。

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