8月22日、国民民主党代表選挙に伴う討論会が東京都渋谷区で開催され、届け出順に橋本幹彦候補(衆議院議員)と玉木雄一郎候補(衆議院議員)が登壇した。代表選初日となったこの日、会場には多くの党員・サポーターが集まり、両候補は党の将来像や組織構造、政策決定プロセスなどについて熱い議論を交わした。

橋本候補「国民一人ひとりが自らつくっていく政治を」

 橋本候補は冒頭、全国を巡る初日として「一人ひとりと顔を合わせ、現場の声を日常の政治に接続していくきっかけにしたい」と表明。「従来の政治家にお任せする政治ではなく、私たちがつくり担っていく政治を国民民主党で実現したい」と呼びかけた。党員・サポーターとの連携については、意思決定プロセスの改革を提案。重要な法案提出前には一定の意見集約期間を設け、集まった意見への説明プロセスを構築すべきだと訴えた。「単に年会費を払い3年に一度投票する存在ではなく、政策立案や党運営に直接関与してもらう。代表選での投票権限もサポーターの比重を2分の1程度に高める覚悟が必要だ」と力を込めた。
 また、代表と『ネクスト総理大臣』を分離する自身の二重体制構想に二重権力化の懸念が示されたことには「党勢拡大と政権構想作りを同時に進める攻めの組織改編だ」と反論。自身が25ページの安全保障レポートを作成した実績を挙げ、有識者や現場の声を取り入れた確かな政策立案能力を党全体として高めていく必要性を強調した。
 質疑応答では「自民党支持層を取り込むには安全保障の信頼感がカギだ」と語った。

玉木候補「草の根の声から政策をつくり、結果へつなげる」

 玉木候補は「国民民主党を次のステージへ進めるために立候補した」と表明。会場に駆けつけた新たな党員やサポーター、地方議員に感謝を述べつつ、「103万円の壁」見直しやガソリン暫定税率廃止などの実績を振り返り、「これらはすべて学生や現場で働く人々など、草の根の声から始まった政策だ」と強調した。
 党員・サポーターとの関係構築を巡っては、従来の葉書中心だった管理システムを刷新中であることを明かした。「これまでは全員へ一斉に連絡を取る手段が限定されていた。新しいデジタル管理システムを導入し、政策意見の吸い上げや双方向のコミュニケーションをより円密に行える体制を整える」と説明。意見集約のルールづくりも段階的に進めていく考えを示した。
 また、党運営に関しては「規約上、党勢拡大は幹事長が担い、政策は政調会長が司る。代表が全体を統治する現行の構造が最もわかりやすく透明性が高い」と述べ、自身の発信力を生かして「党勢を伸ばす3年間の政権準備期間」を全力で率いる覚悟を示した。
 質疑応答では「提案を結果に、約束を形に変えていく」と改めて宣言した。

 女性議員・地方議員ネットワークの再構築や、AI時代の教育指導要領の見直し、構造的な円安対策など、質問に応じる形で多岐にわたる議論が交わされた。両候補は集まった党員・サポーターらと固い握手を交わし、全国での選挙戦に向けて大きな手応えを示した。

 代表選挙の投票は、郵便投票が 9月3日(木)必着、インターネット投票が 9月3日(木)24:00〆切。

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