【玉木代表】国民民主党代表の玉木雄一郎です。総理、韓国お疲れさまでした。素晴らしい外交成果だと思います。これだけ世界が不安定な中で、日韓両国の関係が強固であること、また両リーダーの信頼関係があることは、ひとえに地域、アジア太平洋、インド太平洋のみならず、世界の平和と安定にとって極めて重要だと思いますので、高市総理の外交的リーダーシップを高く評価し、心から敬意を表したいと思います。
まず冒頭、補正予算について伺います。イラン情勢の緊迫化に伴って、国民経済、国民生活、不安定かつ不透明感が漂っています。我々国民民主党は、3兆円程度の補正予算を含む緊急経済対策を取りまとめ、先般、片山大臣にも申し入れにまいりましたけれども、ガソリン代の補助の延長、あるいは夏場の電気代、ガス代対策など、 3兆円程度の補正予算を速やかに編成すべきだと思いますが、高市内閣の補正予算編成に向けた方針を伺います。

【高市総理】まず冒頭、日韓首脳会談について評価をいただきありがとうございます。
先般、日本が提案した「パワーアジア」これを日韓でも力を合わせながら、アジアの各国が困らないように、お互い力を合わせて共に強く豊かになっていこう。こういった試みをこれからも続けてまいります。そして今、補正予算のお話が出ました。私はリスクの最小化という観点から、国民の皆様の生活、そして経済活動に万が一のことがあってもいけないということで、補正予算の編成を含めた資金調達、これを指示をいたしました。具体的には連休、大型連休前には事務的には検討を指示し、そして先週、片山大臣に正式に指示をいたしました。
ちょっと規模感、そしてまた具体的な内容についてはまだ申し上げる段階にはございませんけれども、おそらく玉木代表と同じように国民生活を守る。そして経済活動を守る。
こういったことで、今のまだ執行中である令和7年度の補正予算ですとか、令和8年度の当初予算で動き出しているものもございます。予備費もございますが、こういったもので万が一対応ができなくなったときに備えて、主に現在の中東情勢等に対応する、そういった形の補正予算案を検討したいと考えております。

【玉木代表】ぜひ速やかな編成をお願いしたいと思います。3点提案しておきます。
1つはガソリン代の補助は一定程度延長すべきだと思うんですが、同時に出口戦略も示すことが重要ではないかなと思います。月間4,5千億使っています。もちろん無限に続けばいいんですけれども、長期化のおそれもありますから、ある程度例えば、補助の発動水準を段階的に引き上げていくなど、こういった出口戦略とセットで延長を、ぜひ補正の中に入れていただきたいということが一点です。

2つ目は財源です。今、長期金利が上がっていますので、できるだけ新規の国債発行に頼らない補正予算にすべきだと思います。その意味では、先般行われた為替介入によって生じている実現益が、私たちの計算でも3兆円、多くて4兆円程度あると思います。
進行年度のこの実現益を利用するには1本法律が必要なんですけれども、過去にも例があるので、この債券市場が非常に今微妙な段階にありますから、新規の国債に頼らずに税外収入でこれをしっかり賄っていくということは可能だと思いますので、ここも併せてぜひ御検討いただきたい。

3点目が給付措置です。給付措置するのかというご批判もいただくんですが、これは我々は住民税の控除、減税、総理は食料品の消費税の減税、減税は我々お互いに少し項目は違いますけれども言っていますが、時間がかかります。年内に何もしないということでは駄目なので、簡素な給付措置を行ったらどうかということを提案しておりますが、これはどうせやるなら、今与野党でほぼ合意ができつつある給付付き税額控除、これは総理も導入すべきだという立場だと理解しておりますが、その給付部分を前倒しする形で、今回困っている人に給付を行えば、将来の給付付き税額控除にも整合的につながっていくので、単なる今までやった住民税非課税制度に全員に配るとかではなくてですね。
例えば私どもは選挙の時も、今インフレで困っていると同時に、高い社会保険料負担に勤労者の多くは困っています。中低所得の勤労者を中心とした給付措置を今回講じることによって、将来の給付付き税額控除、これは給付と減税の組み合わせの措置でありますけれども、ここに円滑につなげていくためにも、今困っている人を助けると同時に、将来の本格導入に円滑につなげていく、その意味でも今回1人5万円程度の、主に中低所得の勤労者にこういった給付を行ってはどうかと考えます。
その意味で少し総理に確認したいことがございます。それは総理がお考えになっている将来的な給付付き税額控除の、給付対象と政策目的について総理としてどういうお考えなのかお聞かせください。

【高市総理】今ちょっと汚い字で書き取ったんですが、3つのご提案をいただきました。
まずガソリンでございますけれどもこの価格、日本は今169円台170円までに抑えるっていうことで昨年の予備費、これ繰り越せませんので年度末にですね、急遽基金に繰り入れましてこれを使ってやってまいりました。ヨーロッパの方では391円とか340円とか、もうリッター当たりとんでもない値段になっております。今のところは170円までということでやってるんですがこれを見直さないかということでご提案をいただきました。
玉木代表は、ガソリンの暫定税率を廃止するってことで、これはとても共感をしまして、一緒にやってきた仲間でございます。その玉木代表からその基準を見直す。場合によっては少し上げるかもしれない。こういった大局的な見地からのご提案をいただいたということは、とても重く受け止めさせていただきます。これからどれぐらい長引くか分かりませんけれどもこれはしっかりと様子を見ながら、そして残高も見ながら適切に対応させていただきます。それから財源についてですが、為替介入についてはここでは申し上げられませんけれども、それで何か利益があったとしてもそのまま使えないことは、先ほど法的な問題があることはおっしゃった通りでございます。ちょっとまだ今の段階では言いにくいのですが来月、再来月までには決算剰余金なども出てまいりますのでそんなに大きな形でですね。国債を発行しなくても国債は当然、今年度の予算ですから、発行するということで、即座に予算編成をしたいとは考えていますが、実際に発行するかどうかというのはこれから時間軸もありますので、それは分かりませんが、財源の確保については大丈夫だと考えております。
そしてもう一つ、その給付付き税額控除、そしてまた御党が提案されている給付の問題もございます。何といっても本丸は給付付き税額控除をできるだけ早く制度設計をしたいんです。ただ対象、これもやはり国民会議でしっかり議論をしていただいて、やはり低所得・中所得の方々が税や社会保険料の負担で一番辛い思いをされているので、そこに集中的に支援をするような形がいいかと思います。御党の提案の給付に関しましても、例えば対象がどのような所得層の方なのか、財源をどうするのか、またその給付に関しての実務的な作業をどこがやるのか、そういったこともお聞かせいただけたら大変ありがたいと思います。

【玉木代表】今、総理からお聞かせいただいて、大きな方向性は私は合致しているのかなと思いました。中低所得の勤労者と社会保険料負担が苦しいと思っている方を助けていく。今までの政治や政策がともすれば少し関心が薄かったところだと思いますので、ぜひそこはしっかりと取り組んでいきたいと思いますので、ぜひまた検討・議論させていただきたいなと思っております。
またどうせやるなら、マイナンバーで公金受取口座を登録した人に限定するのも私は一案だと思います。将来的に、給付税額控除をやるときには資産所得の把握を正確にやることが大事なので、どこかで1回政治判断して今回は公金受取口座を登録した方です、ということで逆に登録を促して将来の給付付き税額控除に円滑につなげていくということも、今回やるべき一つの課題ではないかなと思っていますので合わせてご検討いただきたいと思います。
最後に総理に伺います。
選挙中に食料品消費税ゼロについてですけれども、実施時期なんですが、今年度中、もっと正確に言うと、来年の3月31日までに実施を目指したいということを討論会か何かでおっしゃったことを覚えているんですが、ただその後、イラン情勢あるいは金利の急騰、様々な新しい状況も生じていますので、ここは少し柔軟に考えてはどうかなと思うんですが、この実施時期については、今総理としてはどのようなお考えなのかお聞かせください。

【高市総理】選挙中、自民党の政権公約にも書かせていただきましたので、できるだけ早く、やはりスピード感も重要だと思っております。しかしながら、今の国民会議でもご議論いただいています。いくつかの課題も伺ってます。でもその上で、この夏前に中間取りまとめが出てき次第、政府としては法律案を提出いたします。できるだけこのシステムの変更も一番早くできる方法、こういったこともご検討いただいているかと思いますので、「as soon as possible」ということで頑張ってまいります。

【玉木代表】総理がこういうことをおっしゃったんですね、民間のレジシステムで遅いので、日本として恥ずかしいということをおっしゃったんです。これは民間の人にとってちょっと厳しい発言だったかなと思います。
むしろ、そういう柔軟性のない複雑な税制をつくったのは、我々政治家の責任です。ですからどんな制度をつくるにしてもですね、公平、中立、簡素な仕組みをつくって、そして変えるならできるだけ早くそれを決めて、民間の事業者にもむしろお願いをちゃんとするということが大事だと思いますので、ぜひそういう良い制度をつくっていくことを改めてお誓い、またお願い申し上げて私の討論を終わりたいと思います。ありがとうございました。

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