【冒頭発言概要】
つい先ほど国民民主党のところに、東京都知事選挙で当選された小池百合子知事がご挨拶にお見えになりました。玉木代表、都連の川合選対委員長、私の3名でお話しさせていただきました。これからの1期4年間、しっかり都民のために頑張りたいという決意の言葉がございました。改めて小池さんにはお祝いを申し上げます。
それにしても圧勝でした。選挙結果を見てマスコミやネット上でもいろいろな評価がされていますが、小池さんが圧倒的に強かったと思います。他方、この会見でもこの選挙の結果によっては大きく潮目が変わると申し上げていましたが、実際変わりだしています。小池さん一人が勝ちましたが、既存政党の与野党ともに大敗です。
蓮舫さんは2番どころか3番手で、128万票です。小池さんが291万票、石丸さんが健闘して165万票、蓮舫さんが128万票です。2年前の参議院選挙で蓮舫さんが67万票取って、共産党の山添拓さんが68万票、立憲民主党の2人目の方が37万票、社民党が6万票、3党で合わせて178万票とれるはずが128万票です。50万票落としています。明らかに作戦の失敗、また蓮舫候補への失望もあったのかもしれません。新聞を見ると「敗因が良く分からない」とおっしゃった幹部もいるようですが、あえて言いませんが、誰がどう見ても敗因は明らかです。そういった意味では、一つの大きな時代のターニングポイントかもしれません。2014年7月に安全保障法制が閣議決定されてちょうど10年です。あのときに「アベ政治を許さない」と言って民主党が共産党と、市民連合なる団体を介して共闘を始めて10年です。気が付いたら立憲共産党、この選挙の始まりは蓮舫さんのビラを共産党が作り、共産党が蓮舫さんに抱き着いたと思ったら、落選が決まった開票日には蓮舫さんと共産党の小池書記局長が抱き合っていました。このモデルがもう東京においても通用しないことは火を見るより明らかです。
他方で都議選を見ると、自民党も大敗です。5つは取りたいと言っていたのが2勝6敗、立憲も1勝だけです。まさに自民も野党第一党も、与野党の既存政党が大敗した。自民党は最低でも4つと言っていましたが、萩生田さんの八王子でも落としています。都民の自民党への厳しい視線は止んでいないということです。いわゆる裏金問題は決着していないと。しかし、この国政問題を都政に引っ張り込もうとした蓮舫さんも、共産党とばかり組んで失敗したということだと思います。石丸さんの出現や、新たな動きもあります。野党の潮目も変わったかもしれませんが、この国の政治が大きなターニングポイントを迎えているように思います。立憲さんはNHKの調査によると、選挙前より4.3ポイント支持率を落として半減しています。逆に自民党はなぜか知りませんが2.9ポイント上がっています。いろいろな意味で今後の政局、とりわけこの夏を越えて秋になると自民党総裁選挙、そして野党第一党の立憲民主党の代表選挙です。重鎮の小沢一郎先生が公然と泉おろしを発言されました。都議選の総括によっては、共産党との向き合い方が代表選挙の大きな争点になるのではないでしょうか。自民党も自民党で、誰を新しい顔にするのか、誰を新しい顔にすれば国民は納得するのかと、ただ私は国民は納得しないと思います。たいへんな夏から秋の政局になると思います。いずれにせよ我々は地に足を着けて、来たる衆議院選挙、都議選、来年の参議院選挙、そして全国各地で地方選挙もありますから、しっかり向き合っていきたいと思います。
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