【冒頭発言概要】
第213回国会も今日が実質最終日です。法律で通常国会は会期が150日と決まっているので、今日をもって実質的な審議は終了ということで、先ほど参議院本会議が終了したところです。
ただ、問題山積でした。能登半島の大震災で始まった今年も、本来ですと能登半島の地震の復旧復興、そして賃金の上がる日本経済を取り戻す経済政策、そして1月の台湾総統選挙から世界各国で大型選挙が目白押しで後半もアメリカ大統領選挙とフランス総選挙が予定されており、これらの外交問題をしっかり議論したかったです。けれども、この中身の議論にブレーキをかけたのが自民党の裏金問題、「政治とカネ」の問題です。最後は日本維新の会がアシストする形で自・公・維新で(政治資金規正法改正案が)衆議院を通り、参議院に来てどういう理由か維新があわてて反対に回るということになりました。内閣不信任案が衆議院で処理されたあと参議院で問責というちぐはぐな国会運営、どたばた劇が最後まで行われました。
そして昨日からは首都東京の知事選挙が始まりました。国会は実質今日で閉会しますが、政治は止まりません。都知事選のみならず、各委員会で国会最終日は会期末処理をしますが、政倫審だけはこの会期末処理をやらずに閉会中も引き続き「政治と金」の問題を追及することが参議院では決まっています。しっかりとこの問題、自民党も襟を正して真実を明らかにしてほしいと思います。無理やり法案は通ったものの、未だに何一つ真相は明らかになっていません。そればかりか、(収支報告書に)記載のない政策活動費を法律で認めてしまったという意味では、維新さんは大きな失点を作ってしまったのではないかと思います。維新の皆さんと話すと衆議院と参議院で温度差もあるようですが、改革の一丁目一番地を掲げていた維新が、今回このように自民党、公明党のザル法案をアシストして成立させたことはたいへん残念に思っています。引き続き我々も、透明性と説明責任を持った国会運営、そして政治活動のあり方、これを引き続き追求してまいります。
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