国民民主党は9日、党公式のYouTube番組において、「就職氷河期世代、今必要な政策は?」をテーマに生放送を行った。礒﨑哲史広報局長(参議院議員/全国比例)、長友しんじ就職氷河期政策プロジェクトチーム事務局長(衆議院議員/宮崎2区)が出演し、4月15日〜28日の間で実施したアンケートで寄せられた声を元に現状を分析、当事者の声を紹介した。
アンケートには約1000件の回答が寄せられ、回答者の8〜9割が就職氷河期世代当事者、約半数が現在も年収400万円以下で生活していることが分かった。さらに番組では「100社以上受けたがそもそも面接にさえ進むことができなかった」や「日々の暮らしに必死で結婚のことなど考えられなかった」、「子育てと介護の両立が厳しい」「孤独・孤立の中にいる」「将来が不安でたまらない」など、当事者から寄せられた深刻な課題を紹介。就職氷河期世代当事者である長友議員は「私たちの世代では当たり前だと思って諦めてしまっていたが、未来を諦めなくてもいい社会を今からでもつくりたい」と政策策定に向け意気込んだ。
また、礒﨑広報局長は「就職氷河期の問題というと、当事者以外の人はどこか自分たちには関係がないと思ってしまうかもしれないが、少子高齢化問題や深刻化する人手不足問題など実はあらゆることにつながっている。政治が解決していかなければいけない部分も多い」と日本が抱える課題において、いかに就職氷河期世代の課題解決が重要となるかを訴えた。
プロジェクトチームでは関係者や有識者からのヒアリングを実施し、6月中をめどに政策を取りまとめる予定。
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