古川元久代表代行(衆議院議員/愛知2区)は5日、衆議院予算委員会で経済財政政策などについて質疑を行った。

 古川議員は、石破総理が石橋湛山研究会に属していたり所信表明演説で石橋湛山の演説からの引用を行ったりしたことに触れ、「石橋湛山は経世済民、経済、国民の暮らし向き、これを何よりも大事に考えた」と語った。
 そのうえで日本経済の状況について「物価上昇を超える賃金上昇が持続していく好循環へ進んでいくのか、あるいは再びデフレに逆戻りするかの分岐点にある」との認識を示しつつ「こうした状況の中で来年度のプライマリーバランス黒字化という目標にこだわるのか。今は足元の財政収支均衡よりも、国民の経済、暮らしを重視すべきではないか」と来年度のプライマリーバランス黒字化目標の撤回を求めた。石破総理は、「デフレマインドを払拭して成長型経済に移行できるかの瀬戸際にあるので、2025年度のPB(プライマリーバランス)黒字化は(目標として)持っているが、逆にこの移行を確実にするためにも『経済あっての財政』という考え方で経済政策を実行する」として、経済状況の認識については同意しながらも、PB黒字化目標は維持する姿勢を示した。

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