国民民主党は28日、臨時国会開会に当たっての街頭演説会を開催した。街頭演説会には玉木雄一郎代表(衆議院議員/香川2区)、榛葉賀津也幹事長(参議院議員/静岡県)、礒﨑哲史副代表(参議院議員/全国比例)、川合孝典幹事長代行(参議院議員/全国比例)が参加した。
川合幹事長代行は「我々が『103万円の壁』の引き上げを訴えているのは、もちろん『手取りを増やす』という公約を実現するためでもある。しかし、そもそも30年前に決まった103万円という額は、生存権を保障するため、生活を営むうえでの最低限の額だ。これを最低賃金の上昇に合わせて引き上げるというのが、我々が訴えていることだ」と政策の趣旨を訴えた。
礒﨑副代表は「実は当初議員がつくった政策には、『103万円の壁』という言葉は入っていなかった。しかし党の学生部などの学生が、この103万円が『壁』になっているということを教えてくれた。そして支援者の皆さんが『103万円の壁』という言葉を広めてくれて、それが選挙のうねりとなり、今の政治状況につながっている。皆さんの力で政治は変えられるし、今も変わっている」と語った。
榛葉幹事長は「この一か月間、多くの皆さんから、『103万円の壁』とガソリン減税をやり遂げてくれというお叱りや激励や期待をいただいた」としたうえで「今の我々への期待は、国民民主党の人気ではない。国民の悲鳴であり、日本の政治がこの国を変えてくれるかもしれないという最後の望みと期待が国民民主党に集まっている」との認識を示した。そして「今こそ日本が一丸となって、この国を元気にするんだ。知事や市町村長が財源を心配するのは当然だ。しかし、地方の市町村民も手取りを増やしたいと思っている。今こそ知恵を出し合ってこの国を元気にする解答を出そうではないか」と呼び掛けた。
玉木代表は「私たちは全く新しい政治に向き合っている。国民民主党は4年前の結党時に『つくろう、新しい答え。』というタグラインを掲げた。今、みなさんが新しい政治、新しい国会をつくってくれた。今までは自民党と公明党が決めればすべて決まったが、今回は違う。自民党と公明党が決めてもそれで国会は通らない」と現在の政治状況について述べつつ、「与党の野党の意見を聞く必要があるが、野党も反対や批判だけではなく、積極的・建設的に政治に関与しなさいという民意のメッセージだと受け止めている。私たち野党も新たな責任を負った。だからこそ今こそ私たちの基本、『対決より解決』、『政策本位』でやっていくことが大切だ」と意気込みを語った。
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