国民民主党は1日、臨時国会開会に当たっての街頭演説会を開催した。街頭演説会には玉木雄一郎代表(衆議院議員/香川2区)、榛葉賀津也幹事長(参議院議員/静岡県)、礒﨑哲史副代表(参議院議員/全国比例)、田村まみ国民運動局長(参議院議員/全国比例)、竹詰仁副幹事長(参議院議員/全国比例)が参加した。

 竹詰議員は「国民民主党は結党以来『給料が上がる経済』の実現を訴えてきたが、給料が上がっても物価が上がり、税金や社会保険料も高くなると手元にお金が残らない。これからは『手取りを増やす』ことを掲げていく」と語った。

 田村議員は「医療制度改革をやっていかなければいけない。国民民主党は年齢にかかわらず、皆さんに能力に応じて(医療費を)負担していただく決断をした。医療アクセスの自由を守りつつ、社会保険料の適正化を実現していく」と社会保障政策を訴えた。

 礒﨑議員は「中小企業の社長から、もう賃金を上げる余裕がないという声をたくさん聞いている。国民民主党は税金や社会保険料を下げて、政治にしかできないやり方でみなさんの手取りを増やす。働く人、納税者の目線を大事にして戦っていく」と意気込んだ。

 榛葉幹事長は「元日に被災のあった能登半島がとんでもない水害にあって、避難所が水没してまた移っていく皆さんがいる。政治が与党も野党も関係なく被災地に寄り添い、補正予算を組んで復旧に全力で取り組まなければいけない」と述べ、「今選挙をやっている場合ではない。能登の皆さんはどうやって選挙をやるのか。それに寄り添うのが石破新内閣の役割ではないか。総理がやらなければいけないのは能登半島の皆さんの命と暮らしを救うことだ。与党の政治家の政治生命を生きながらえさせることではない」と10月9日の衆議院解散を表明した石破総理を批判した。

 玉木代表は「裏金問題で岸田総理が辞め、政策に邁進できる体制を作るために首相が変わったのに、今起きているのは新内閣に対する政治不信だ」、「ルールを守る自民党と言って高市さんに勝った石破さんがルールを破っている。自民党を変える前に自分が変わってしまっている」と石破新総理の政治姿勢を批判しつつ、「真面目に働けば給料がちゃんと上がる、望めば結婚も子どもを持つこともできる、そんな何気ない当たり前の幸せをしっかりこの手で掴むことができる社会を取り戻したい」と力を込めた。そのために「我々は給料が上がることに繋がることはやる、繋がらないことはやめると決めている」として積極財政や金融緩和、ガソリン値下げや所得税減税といった経済政策を紹介し、「皆さんの手取りを増やし、給料・年金を確実に増やすことができる政策を実現する力を国民民主党に与えてほしい」と支持を呼び掛けた。

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